今年もあっという間に街の至るところでクリスマスやお正月グッズを見かける季節になりましたね。
「海外ではどのように年末年始を迎えているの?」と気になったエルスリースタッフが、三島在住の方々に『出身国での年末年始の過ごし方』を訊いてみました。
【インドネシア (キリスト教徒の場合)】
インドネシアは多民族国家なので、お祝いの仕方もさまざま。でも、クリスマスから年始にかけてはお休みがあります。残念ながらホワイトクリスマスは期待できませんが、イベントはもりだくさん。
キリスト教系の学校では生徒たちがきれいな飾りつけをし、クリスマスの劇や歌を披露します。もちろん教会でも特別なミサが開かれます。クリスマスをお祭り気分で過ごす人、宗教的な意味を踏まえて厳粛に過ごす人など、いろいろです。また宗教が違っても、お互いの家庭を訪問し挨拶を交わす光景が見られます。
それに引き換え、年始は少し地味です。島が多く点在し、国土が横に広いインドネシアでは時間帯が3つにまたがることから、まったく同じ大統領の年頭の挨拶が、TVで1時間ごとに3回放映されるんですよ!
大晦日から新年に変わる瞬間、ジャカルタにある国家独立記念塔モナスで政府主催の花火が上がります。人々はお祭り気分で街に繰り出したり、自宅やお店でパーティーを開いたり、一晩中賑わうのです。
【パキスタン】
パキスタンでは国教上イスラム暦を採用しており、1年の始まりが非イスラム圏とは異なります。ですから以前は太陽暦の新年に特別なことはしなかったのですが、最近若い人が新年のお祝いを始めました。
大晦日はカラチ、ラホール、イスラマバードといった大都市を中心に花火が打ち上げられ、お祝いが繰り広げられます。若い人たちは外出してイベントを楽しみ、富裕層は家族ぐるみの年越しパーティーを開催、ケーキに入刀してみんなで食べます。
とは言っても、まだ大多数の人は家で年越しを迎えます。TVの前で世界中のカウントダウン中継を見たり、新年になった瞬間にあがる花火を鑑賞するためちらりと外に出てみたり。
そんな特別な時間を過ごした翌日なのに1月1日は休日ではなく、みんな普段通りの生活に戻ってしまうんです。
【フランス】
家族で過ごすクリスマスとは反対に、大晦日はたいてい誰かの家や田舎の大きな屋敷を借りてたくさんの友達とパーティーをします。普段は離れていてなかなか会うことのできない友達と会える機会なので、みんなとても楽しみにしているんです。
若い人たちは飲みがメイン、大人たちはしっかり食べることが多いですね。サーモン、エスカルゴ、ザリガニ、牡蠣、ローストチキン、鴨肉、ローストポークや鴨のコンフィなどなど。そんなごちそうディナーが夜中12時くらいまで続いた後、お酒を飲みながら大音量の音楽をかけてダンスをします。クラブやパブをはしごして年を越す若い人たちもいます。
面白いのは、どこで何をしていても新年になる5秒前にはカウントダウンを始め、新しい年が来た瞬間は周りの仲間と挨拶したりキスを交わします(もっともフランス人ならいつもしていることですが)。
そして元旦には、オニオンスープを飲んだりして前夜のパーティーで疲れた身体を休めます。
・・・なるほど、お国は違っても「新年を仲間や家族と派手に過ごす」というところが共通しているんですね。
今回紹介しきれなかったお国の方々のお話は、次回に続きます。
>>次回「スコットランド・プエルトリコ・オーストラリアの年末年始の過ごし方」の記事はこちら
2018年も大変お世話になりました。
皆さまにとって2019年が素敵な年になりますように。
Happy New Year 2019!