三島について、故郷カナダについて…Jimの目を通して、Jimの言葉で綴っていきます。
今回は、三島市国際交流協会(MIRA)の広報誌「MIRA通信」に連載中のエッセイ「JIMのみしまものがたり」第16回(No.104に掲載)をご紹介します。
たった今、あなたの周りではどんな音がしていますか?立ち止まって、目を閉じ、耳を澄ませてみてください。
いかがですか?
まちでは、活気あふれるいろいろな音がしていますね。夏が近づいている今こそ、三島の音を聞くには最高のタイミングかもしれません。
通りを歩けば、頭の上で木がかさかさ鳴る音や冷たい川のせせらぎが聞こえてきます。窓の外に耳を傾けると、セグロセキレイのさえずりが聞こえ、コキジバトが歌いかけてきます。遠くから聞こえるのは、新しい仲間に囲まれた喜びいっぱいのカエルの合唱。
夜の空気をまとった東海道新幹線が力強く駆け抜ける音。 稲妻が闇を裂き、どこかで遠雷が鳴っているその時に、手元のスマホに「ピン!」と着信が来ました。
去るゴールデンウィークに、三島現代音楽祭 “Mishima Contemporary Music Days” が開催されました。海外からの演奏家が奏でる音は、まるで未来への希望のようで、まちはその音楽に魅了されました。
この季節は7時ごろになると、しゃぎりの規則的なリズムと鳴り物の音が空気を伝わってきます。約450年続いた歴史と伝統が響き渡るのです。
いざ感覚を研ぎ澄ませてみると、日々耳に入る音よりずっと多くの音の存在に気づきませんか。
そして人々が発する音だけでなく、もっと大切な、音の本質が聞こえてくることでしょう。それらは決してお店で買うことはできませんが、いつでも、しかも無料で自分自身にダウンロードすることができるのです。
※三島市国際交流協会(MIRA)
MIRA = Mishima International Relations Association。
三島市民と外国の人々との友好親善をテーマに、さまざまな交流を通じ国際化時代にふさわしい三島市のまちづくり人づくりに貢献することを目的に、活動しています。
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