三島について、故郷カナダについて…Jimの目を通して、Jimの言葉で綴っていきます。
今回は、三島市国際交流協会(MIRA)の広報誌「MIRA通信」に連載中のエッセイ「JIMのみしまものがたり」第11回(No.100に掲載)をご紹介します。
ロンドン、東京、シドニー、パリ、そして三島。
これらの街の共通点はなんでしょう。どの街もみな個性的で、活気があり、そしてなにより人々が住みたいと思う街です。ではなぜ人々は、これらの街が他の街よりも「良い街」だと思うのでしょうか?あなたにとっての「良い街」とは、一体どんな場所ですか?
ある人にとっては、 経済的に発展しビジネスが盛んにおこなわれている場所かもしれません。別の人にとっては、快適に安心して暮らすことのできる場所かもしれません。または、買い物や娯楽のための施設が充実していることが大切と思う人もいるでしょう。もしかしたら、あなたにとってはこれら全てが重要かもしれません。
私はというと、長年考えたどり着いた、2つの要素があります。
「Liveability(住みやすさ)」と「Loveability(愛されるちから)」です。
毎年「世界の住みやすい都市ランキング」というものが発表されます。上位3都市はほとんど毎年変わらずに、1位メルボルン(オーストラリア)、2位ウィーン(オーストリア)、そして3位は私の母国からバンクーバー(カナダ)と続きます。これらの都市は、生活の質、安全性、気候、交通の便など幅広い観点から評価され選ばれています。
毎年私がこのランキングを見て思うことは、もし大都市だけでなく小さな市や町も含まれるなら?三島は確実にその上位に入ると思うのです。大都市とは違い、三島には十分な生活の質は守られながらも、同時に地域のつながりや穏やかさも大切にした「Liveability」があります。そして、年間を通して様々なイベントや祭りが開かれ、地元の方のみならず多くの観光客を迎え入れる「Loveability」もあるのです。
たまには大きな都市に行きたいと思った時には?三島から東京まで新幹線に乗ってたったの35分です。そして、三島は伊豆の玄関口。伊豆の美しいビーチや海岸へ、車で気軽に訪れることができます。お腹がすいたら?どんな気分も満たしてくれる豊富な選択肢で、レストラン選びに困ることはありません。また、一年を通してこれほど暮らしやすい気候が続く場所が他にあるでしょうか。
理想的な「Liveability」と「Loveability」の両方を兼ね備えた三島の街と出会えたことは、私にとってとても幸運なことです。
将来三島が、日本、そして世界の住みやすい街にランクインされるのはいつでしょうか。おそらく、まだ来年ではないでしょうが、その日が来るまで、私はこれからもこの三島の魅力を伝え続けていきたいです。
※三島市国際交流協会(MIRA)
MIRA = Mishima International Relations Association。
三島市民と外国の人々との友好親善をテーマに、さまざまな交流を通じ国際化時代にふさわしい三島市のまちづくり人づくりに貢献することを目的に、活動しています。
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