オオカミひと包み
サルの部隊
陸軍のアリ
ライオンのプライド
…一見変な暗号のようですが、どういう意味でしょう?
実はこれらはみな、動物の「群れ・集団」という意味の英語を日本語に直訳したものなんです。
A pack of wolves(オオカミの群れ)
A troop of monkeys (サルの群れ)
An army of ants(アリの群れ)
A pride of lions (ライオンの群れ)
というように。
動物によって異なる単語が使われているのも興味深いですが、何より「群れ・集団」を意味する単語がそれぞれの動物の特性を捉えていると思いませんか?
一列に歩くアリの集団は軍隊が隊列を組んで移動する行軍のようだし、背筋を伸ばして遠くを見つめる百獣の王ライオンの群れは崇高な感じがしますよね。
調べてみたところ、日本では一語の「群れ・集団」はかなり細かく使い分けられていることがわかりました。例えば先述したサルは”a troop of monkeys”なのに、ゴリラの群れだと”a band of gorillas”となり、同じapeの仲間でも違う単語が使われるとか。これはサルとゴリラでは性格や行動が違うからでしょうか?
それでは、ここで問題です。下記1-3で挙げた動物の「群れ」を意味する英単語を考えてみてください。
ヒント:「キリン」と「イルカ」はそれぞれの姿形を表す単語、「魚」はこのblogのタイトルに隠れていますよ!
- キリン a of giraffes
- イルカ a of dolphins
- 魚 a of fish
答えは
- A tower of giraffes
- A pod of dolphins
- A school of fish
確かにキリンは背が高くて塔のよう。そして、豆のさやの意味があるpodの形をしているイルカ。動物のイメージを思い浮かべると、使い分け方が覚えやすいかもしれません。
そして、日本人なら誰でも知っている『めだかの学校』。魚の群れを学校に見立てたのは、どうやら日本人だけではなかったようです。
言葉と文化は密着していると言われますが、このような表現から英語圏の人たちが動物をどのように見ていたかが垣間見えて面白いですね。
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