三島について、故郷カナダについて…Jimの目を通して、Jimの言葉で綴っていきます。
今回は、三島市国際交流協会(MIRA)の広報誌「MIRA通信」に連載中のエッセイ「JIMのみしまものがたり」第10回(No.99に掲載)をご紹介します。
「歩きたい街」という言葉がぴったりな三島。街中の川には透き通るようなきれいな水が流れ、その脇には一年中美しい花が咲き、中心地の公園にも自然があふれています。市内のあちこちから富士山が望むこともできます。また、夜の三島も昼間と同じくらい美しく、ただその色合いがすこし変わるのです。
今日は、私のお気に入りの道をご紹介します。三嶋大社西側の祓所神社から広小路駅方面に向かって西へ延びる「鎌倉古道」と呼ばれる道です。三島にお住まいの方はご存知の方が多いのではないでしょうか。
特に三島信用金庫本店の角から西側の道では、昼間は車や人の往来も多い道路です。しかし、この道の一番の魅力は、夜にあると思います。三島市が、鎌倉市の小町通りを意識して整備したというこの道。まず、道路の色が通常のアスファルトの黒色ではないことに気がつくでしょう。この茶色がかった道路の色が、どこか懐かしさを感じさせます。そして夜になるとこの道を照らすライトも、普通のライトではありません。白くまるいライトが、セピア色の世界の中で歩く人々をスポットライトのように照らします。
10月に開催された三島バル。三島バルに参加した帰り道にも、私はこの道を歩いていました。その日は当然普段より人通りが多く、三島の美味しいお酒と食事を求めて仲間たちとバルをはしごする人々が、鎌倉古道のスポットライトを浴びながら月夜の散歩を楽しんでいました。そんな楽しい笑い声と笑顔があふれる夜の鎌倉古道は、より一層魅力的です。
今年も秋の楽しい2日間を演出してくれた三島バル実行委員会の皆さん、参加店舗の皆さん、そしてこの鎌倉古道をいつも美しく整備し保ってくれているすべての皆さん、ありがとうございます。
皆さんが次に夜の鎌倉古道を通る際には、ぜひこの話を思い出し、いつもよりゆっくりとその散歩を楽しんでみてください。
※三島市国際交流協会(MIRA)
MIRA = Mishima International Relations Association。
三島市民と外国の人々との友好親善をテーマに、さまざまな交流を通じ国際化時代にふさわしい三島市のまちづくり人づくりに貢献することを目的に、活動しています。
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