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人が集まるところ。 #01 大岡信ことば館

1/25/2017

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人が集まるところ。大岡信ことば館
三島駅北口を出て右手すぐ、Z会のビルの中にあるのが「大岡信ことば館」です。
“言葉をテーマにしたミュージアム”。こう聞くと身構えてしまう人も多いのではないでしょうか?「難しそう」、「活字はちょっと・・・」、「国語、苦手だったからな~」って。そんなみなさん、心配ご無用です。良い意味で私たちの予想を裏切ってくれる、ことばのミュージアム。今回はそんな「大岡信ことば館」をご紹介します。
光栄にも、館長である岩本圭司さんに展示を案内いただき、お話をうかがうことができました。
1階の受付を通り、ガラス張りの入口から入るとまず目に入るのが巨大な白い壁…と白い文字。壁も白、文字も白なのですが、不思議と文字が浮き上がって見えます。
これ、実は一文字一文字を手作業で切り出して作られているんです。材質は家の断熱材に使われているものと同じもの。一文字一文字をニクロム線で切り取って、ペーパーで丁寧にやすりがけをしてから両面テープで貼り付けていきます。文字に厚みがあるので白い壁に影が映り、文字が浮き上がって見えるんですね。この大きさ、圧巻!
展示スペースへ入ると、文字が浮かび上がる巨大な白い壁が。
展示スペースへ入ると、文字が浮かび上がる巨大な白い壁が。
この白い壁の文字は3,4カ月ごとに更新される企画展のテーマに合わせてその都度変更されます。私たちが訪問したのは詩人 谷川俊太郎さんの「谷川俊太郎展-本当の事を云おうか-」の開催期間中。谷川さんご本人の詩「自己紹介」が展示されていました。谷川さんは文章にオチをつける天才だそう。自己紹介の最後の一文にもちゃんとオチがあり、思わずクスッと笑ってしまいました。
詩人、大岡信さんとのつながり
大岡信さんは三島市出身の詩人です。Z会といえば通信添削をはじめとする教育事業で有名で、現在は三島市の隣り駿東郡長泉町に本社を置いています。1994年~2008年の毎年秋、計15回にわたり三島市で開催された大岡信文化講演会をZ会が支援したこと、Z会が制作する学習教材に大岡さんのことばが多く取り上げられたことなどをきっかけに、Z会と大岡さんの親交が深まり、三島での大岡信ことば館の設立に至りました。

「大岡さんは『ことば』は私たちが普段、読んだり書いたり話したりする、いわゆることばだけではなく、美術や音楽・舞踊など人がコミュニケートすることすべてが『ことば』だと言っています。私は造形的な分野で『ことば』を表現して、その楽しさや不思議さや目に見えないおもしろさをみなさんに伝えたいと思っています。」

そう語るのは館長の岩本さん。造形家の岩本さんはZ会の問題集の表紙デザインなどを手掛けてきた関係で、大岡信ことば館設立のメンバーに加わることになったそうです。
このことば館は年に3,4回のペースで企画展を行っています。過去には大ヒット映画「君の名は。」で注目の映画監督 新海誠さんの展示や、漫画家 ますむらひろしさんの作品展示も。彼らが作った作品をそのまま展示するだけでなく、彼らの中から立ち上がってくる「ことば」を取り上げて会場の中に置く。見る人に「作品」と「ことば」をいつもとは違った方法で感じて帰ってもらうことが目標だそうです。
「造形の力で『ことば』を表現して、その楽しさや不思議さや目に見えないおもしろさをみなさんに伝えたい。」大岡信ことば館館長の岩本さん。
「造形の力で『ことば』を表現して、その楽しさや不思議さや目に見えないおもしろさをみなさんに伝えたい。」大岡信ことば館館長の岩本さん。
新海誠展
2014年に開催された、展覧会「新海誠展―きみはこの世界の、はんぶん。―」天井からことばをぶらさげたり、布にことばを映したり。さまざまなアイデアで展示している。
2014年に開催された、展覧会「新海誠展―きみはこの世界の、はんぶん。―」天井からことばをぶらさげたり、布にことばを映したり。さまざまなアイデアで展示している。
2013年開催、「見ることは さわること?」 展。音楽、映像と詩を融合させた五感に響く展示。
2013年開催、「見ることは さわること?」 展。音楽、映像と詩を融合させた五感に響く展示。
ことばは楽しむもの。 気軽に楽しめるものへ。
 「ことばは楽しむことが大事だと思っています。『Z会がやっていることば館』っていうと、難しそうだなと感じる方もいらっしゃると思いますが(笑)みなさん気軽に来て楽しんでほしいですね。ことばは本来、意味を伝えるために使うものですが、詩の中には逆に意味を持たせないことばもあります。ことばは意味を伝えるだけでなく『感性』を伝えることができます。ことばで表現することで、これまで目に見えなかったものの存在に気付くこともできます。」

--今回の展示の中にも、意味を持たないことばの持つ音の響き・おもしろさを楽しむ作品がありました。また、美術作品と一緒にことばが展示されていると、作品や詩を単独で眺めているよりも心に伝わるものが多いように感じました。

 「そうですね。逆にその良さをお互いに潰してしまう危険性もあるんですけどね。作品のビジュアルを目にしてしまうと、ことばがそこに縛られてしまうことがあるので。その辺のバランスは難しいところですね。今回の展示に関してもお互いを縛り合うことがないように気を付けています。」

--美術館に来ると「しっかり作品の意図を理解しなきゃ!」と緊張することがあります。

「人によって楽しみ方は違っていいんです。たくさんある作品の中のどれか一つでも、自分の中に取り込んで帰ってもらうことができればうれしいですね。」
鑑賞者に行動を強いる展示
谷川さんは「今の世の中、詩が本に張り付きすぎている」と言っているそうです。書かれた文字を読むだけでなく、朗読を聞いてほしいと。そこにはことばを音で伝える大切さがあります。空間や時間というものの中でのことばの伝達に魅力があるそう。自分でフタを開けて耳を寄せる。自ら動くことで、空間の中に配置されたことばを楽しむことができます。
この作品以外にも、チベット仏教のマニ車(回転させた数だけ経を唱えるのと同じ功徳があるとされる仏具)のような円筒状のものに詩を巻き付けた作品もありました。マニ車は手で回すことができますが、こちらの作品は自分自身がその周りを歩かないと詩が読めないようになっています。鑑賞者自身が自然と行動を起こしてしまうよう工夫された、おもしろい展示です。
筒のフタを開けて耳を近づけてみると、谷川さんご本人による詩の朗読が。まるで自分だけに語り掛けてくれているよう…!声がビビビっと響いてきます。
筒のフタを開けて耳を近づけてみると、谷川さんご本人による詩の朗読が。まるで自分だけに語り掛けてくれているよう…!声がビビビっと響いてきます。
「ことばでは表現できないことを表現するのが、この大岡信ことば館なんです。」
「僕も谷川さんもよく言っているのですが、ことばというものをある意味信用していない。これだけことばを使って詩を書いて、仕事をしているわけだけど、ことばはあくまで道具なんですね。ことばをどのように扱っても、ことばで全てを表すことはできない。僕なりの解釈でお話すると、ことばで表現できるものは世界のほんの一部分にすぎない。人間が把握できていない世界はまだまだたくさんある。だから私たちがことばを扱うときには、ことばで表現できるのはとても少ないと認識することが大切だと思っています。例えば谷川さんは、音楽は詩よりも優れていると言います。歌詞のない音楽は『意味』を含んでいません。それでも聴く人の心にはたくさんのものが届きます。つまり、ことばで表現できない何かを音楽はいっぱい持っているということです。ことばの持っている本質や限界を時々意識することで、一人ひとりが人間として成長できるのかもしれませんね。」
 
出口に向かう途中、白い壁に挟まれた細い通路を通ります。
片側の壁には大岡さんが谷川さんへ贈った詩が、もう片方には谷川さんからのお返しの詩が。壁に挟まれて詩を読んでいると、なぜか心が落ち着きます。背中に感じる壁の存在感が心地いいのです。
​
ことば館に足を踏み入れてすぐ目の前に広がる白い壁、そして出口に向かうための細い通路。すべて見る人のことを考えつくしたデザインです。「空間をデザインすることは本を作るのと同じだと思う。」と岩本さんは言います。「階段を上がって来た時にまず何が見えるか、進む道筋には何があるか…。小説のように空間にも展開があると思っています。」企画展ごとに3Dソフトで空間を確認し、作り込みながら空間の物語性を熟成するのだそうです。
 
私たちは毎日たくさんのことばに囲まれて生活しています。深く考えず、無意識のうちにことばを使ってしまうことも。たまにはこんな風にことばとじっくり向き合える空間に身を置いてみるのもいいですね。ことばの持つ力を改めて感じることができそうです。
大岡信ことば館
Information
開館時間:10時~17時 ※入場は16時30分まで
休館日:毎週月曜(ただし、祝日の場合は開館し翌日休館)年末年始、展示替え期間
入館料:展覧会によって異なる 未就学児 無料
大岡信ことば館ホームページ http://kotobakan.jp/
取材・文=塩道 美樹 / 写真=モロイ・ジェームズ

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